- November 10, 2022
バリ島南部エリア・ヌサドゥアのビーチフロントに建つリゾートホテル「ジ アプルヴァ ケンピンスキーバリ」。エントランスゲートに着くと、丁寧に手入れのされた大きな池が左右どちらからでもロビーにつながる通路へと出迎えてくれます。
2022年 ー コロナ禍によりバリ島でも以前の賑わいがまだ戻っていない現状で、このリゾートホテルのロビーではツーリストと思しき人々で溢れていてそこかしこでスマホ撮影していました。その多くがインドネシア国内からのカップルや家族連れで、ロビーの撮影スポットとして人気のオブジェ前もしばらくは人が途切れることなかったため、時間を空けてから再度トライ。
バリ島のエスプリを感じさせるリゾートホテルは数多く見てきましたが、ケンピンスキーバリのように多民族国家『インドネシア』をこれほど意識した大胆なデザインは珍しいと思います。
開放感のある空間ではシックな家具が設えられており、待ち合わせなどにも最適。バリ島の心地よい海風を感じながら穏やかな時間を堪能できます。
落ち着いた色調、職人技を感じさせる艶やかな装飾の数々・・・
ギャラリーというよりミュージアムさながらの装いです。
ホテル全体がインドネシアらしい優艶な美しさに包まれており、館内をぐるりと回っただけでインドネシアの多岐にわたる文化を堪能できます。まさしく、インドネシア国内でこれほど高い人気を誇る理由がよくわかりました。
ケンピンスキーバリでは現在、インドネシアの『多様性の中の統一』をテーマに、主要7島・州(スマトラ、ジャワ、ヌサテンガラ、カリマンタン、スラウェシ、マルク、パプア)に由来するスパトリートメント、郷土料理、伝統工芸、民族衣装など一年を通じて多彩なインドネシア文化を伝えるプログラムが展開されています。
スパ施設では今月のテーマ・ジャワ島伝来の美の儀式「Javanese Beauty Ritual」をコンセプトにトリートメントが紹介されていました。
なお、ホテル内では多彩な民族衣装をまとったスタッフも見かけることがあるかもしれません。
【ジャカルタ・タマンミニ】
ふと、以前「タマンミニインドネシアインダー(通称:タマンミニ)」を訪れたことを思い出しました。ジャカルタ東部に位置するタマンミニはスハルト政権下で建造された施設で、園内をモノレールで移動するほど広大な敷地にインドネシア各地の伝統家屋や多民族文化を一度に体感できるテーマパークです。
もちろんタマンミニとスケールは違いますが、ケンピンスキーバリにてインドネシアの多様性と魅力の一端を体感されてみてはいかがでしょうか。
日が暮れるとライトアップで彩られたリゾートでは日中とはまた違った趣を楽むことができます。